韓デラ（以下K）:「愛の選択」で初めて医師役を演じることになり、どんな準備をしましたか？役作りで特に苦労した点は？
ソ・ジソク(以下S): 医師は命を預かる仕事なので、{命とは何か}を考えるようになりました。
劇中のジェソクは不妊治療専門医です。主な仕事はカウンセリングで患者の話を聞くことです。でも実際の僕は女性の体についてよく知らなかったので医学用語の勉強にかなり時間を要しました。また女性の心理についても知る必要があったので実際に何度か産婦人科を訪れて、妊婦さんたちと会話を交わし、いろいろ勉強させてもらいました。
話がカタイかな…？（笑）
K: 白衣を着た時はどんなお気持ちでしたか？
S: 白衣は初めてでしたがーー僕にとても似合う衣装だと思いました。(笑)
医師役は僕に合っているのでは！？
K: 医療の現場で行われた撮影の雰囲気は？
S: 妊婦さんや赤ん坊がいる場所なので、清潔が第一でした。
頭から足先まで消毒し白衣を着て撮影に臨みます。
慎重かつスピーディーそして厳粛に行いました。
K: 出産シーンでは多量の血が出ますね。ショッキングな光景もあったと思いますが…
S:あれは2010年の１月１日のことですが、出演者とスタッフが産婦人科を訪れて、出産の様子を見せてもらいました。そこで本物の血と新生児を僕らは目にしたのです。
おかげで 以後は血を見ても怖くなくなったし、大量の血や臓器を見ても平然としていられました。撮影の合間に冗談を言えるようにもなりましたよ。
K: 劇中、聴診器やメスを扱っていますが、触れた時の感想は？
S: 聴診器はオモチャ屋にもある割と平凡な器具ですが、メスや特殊な医療機器は
普段、 目にしません。
あとはピンセットの精巧さに驚きました。抜糸だけでなく 異物の除去などにも使われるんです。ピンセットの持ち方は３カ月かけて練習しました。
K: 医師になりたいと思ったことは？
S: 僕は勉強嫌いな子でした。医師になるには勉強が必要ですよね。
子供の頃の夢はパイロットになることでした。
K: 幼なじみを好きになる役柄ですが、ジソクさん自身は女性に積極的にアタックするほう？
S: これまでの僕は女性に対して積極的にアタックなどはできませんでした。
が、これからは 強くアプローチしたいと思っているのです。
K: チャン･ソヒさんは 天才的な女性医師を演じましたが、ジソクさんは完ぺきな女性に魅力を感じますか？また好きな女性のタイプは？
S: ソ･ヘヨンのように完ぺきな医師がそばにいたら、性別に関係なく尊敬すると思います。ただ僕が魅力を感じる女性は、自分が助けてあげたくなるような少し頼りない感じのタイプですね。
K: 共演者のコ･ジュウォンさんやソン･ジュンギさんのお話を？
S: ジュウォン君は同い年の友達です。だから共演していてとても気楽でした。劇中ではライバルでしたが普段は仲よかったです。ジュンギ君は女性以上に肌がきれいでキュートです。また撮影現場ではムードメーカー的存在でした。愉快な男です。
先日もジュンギ君に会いました。明るい性格で場を盛り上げてくれるいい奴です。
K: このドラマの中で印象に残っているストーリーは？
S: ２つ挙げられます。第４話で脳死した妊婦のおなかで胎児が１週間 生きていた。そして帝王切開によって新たな命が生まれるというエピソードがあります。
また10話で僕が担当する患者がダウン症の赤ん坊を産むエピソードがあります。その患者の出産に立ち合うのですが、患者の保護者との間で誤解が生じるストーリーです。どちらもとても心を打たれ、思わず涙したエピソードです。
K: 撮影時のエピソードがあれば教えてください。
S: ｢愛の選択｣は医療ドラマですので手術シーンが多いですね。いったん手術室に入ったらあとは白衣を脱ぐこともなく30～40時間近く外出もできません。時々 トイレに立つ以外はずっと手術室内ですね。ただ ２カ月もするとだいぶ慣れてきまして。お互いにふざけたり冗談を言ったりしながら手術室で過ごす時間も多かったです。何かの拍子で血があふれた時も飛ぶ血を見て笑ったりするほどでした。楽しかった思い出です。
K: 日本のファンの皆様にメッセージをお願いします。
S:ジェソク役を演じたソ･ジソクです。このドラマでは命の大切さや恋愛模様に関する様々なエピソードが描かれています。僕も楽しく演技できました。どうか皆さんも感動を味わってください。
