韓デラ（以下K）:｢グロリア｣のオファーを受けた経緯とガンソクという役に対する第一印象を教えてください。
ソ・ジソク(以下S): 初めに台本を頂いた時、親を知らずに育った貧しい女性を愛するという男の姿に魅力を感じて、ガンソク役を引き受けました。
スタッフと気が合いそうだと思ったことも承諾の理由です。
K: 以前、ソ・ジソクさんが演じられた「19歳の純情」のユヌ役とも共通する部分があると思いますが、いかがですか？
S: 「グロリア」のガンソクと「19歳の純情」のユヌは、大金持ちの御曹司である点は同じです。そして愛のためにすべてを手放せるーーこの2つが共通点だと思います。ただ、ユヌは割と普通の育ち方をしましたが、「グロリア」のガンソクは父親と愛人の間にできた子供です。僕は2つの役が似ていると思ったことは一度もありません。似ていると感じたら、この役は受けなかったでしょう。
K: ガンソクという人物とご自身の共通点はありますか？
S: 正反対の性格です。ガンソクは、重い雰囲気を漂わせた我慢強い男です。それに比べて僕はふざけることが好きで明るい性格ですし、我慢強くもありません。「無理だ」と思ったらすぐやめてしまうので、「あきらめが早い」とよく言われます。ですから、当初は演じるのにかなり苦労しました。
K: 格闘シーンでは立派な体格を披露されました。普段から運動を？
S:体格はいいとは思いません。ただ、昔、陸上をやってたので運動は好きです。本作では格闘シーンがかなり多かったですね。そういうことは僕にとっては初めての経験でした。
2カ月間 武術指導を受けましたが、本番では非常に大変でした。相手を殴ったり 持ち上げたりして頑張ったけど、結局 すべて撮り直しになってしまって…。格闘に集中しすぎてポッコリした腹部がカメラに映ってしまったんです。
「1週間で5キロ減量を」と監督に言われて、体重を落として後日、撮り直しました。
頑張った分、いいシーンに仕上がったと思います。
K: ガンソクの格闘技はストレス発散のためですが、ジソクさん自身はどうやってストレスを発散しますか？
S: 実は、僕もガンソクと同じく、運動で発散します。野球やサッカー、バスケの芸能人チームに所属していて、運動でストレス解消をしています。
K: 第34話でグロリアに歌を贈る感動的な場面がありますね。
ジソクさんは女性へ歌をプレゼントしたことは？
S: 歌をプレゼントしたことはないですね。
ガンソクは女性にサプライズを起こしましたが、実は 僕もそういう経験があります。大好きだった女性を映画館に連れて行き、風船や垂れ幕を見せるサプライズを実行したんです。でも数日後に彼女にフラれてしまいました。その後はする気がなくなりました。サプライズがきっかけでフラれたという悲しい記憶があるからでしょうね。ジンクスか…(笑)。
K:共演者のペ･ドゥナさんとはどんな雰囲気でしたか？
S: 相手役を語る場合は真剣にならざるを得ません。
率直に言って、ドゥナさんは真心を大事にする人です。偽りの演技をしません。
8カ月ほど共演しましたがすばらしい女優さんでした。僕も彼女と一緒に演技をしたおかげで、偽りの演技ができなくなりました。
「グロリア」の出演者たちは皆、いつも真剣勝負で演技をしていました。つまり心から演じていたんです。ドゥナさんとは非常に息の合った演技ができたと思っています。
K: 思い出に残っているシーンを教えてください。
S: 先ほど、僕とガンソクは正反対だと言いましたが、実は似た面も少しあるんです。
第33話ですが、歌の練習室で全員歯磨きをして二手に分かれ、ふざけてキスするシーンがありました。台本のセリフは無視してアドリブで演じたキスシーンだったんです。いいシーンだったのでほとんど編集もされませんでした。大勢の視聴者の皆さんにも喜んでもらえて、最高のシーンになりました。
K: 最後にDVDをご覧の皆様へメッセージをお願いします。
S:「グロリア」のガンソク役のソ･ジソクです。
本作は僕やペ･ドゥナ、イ･チョニ、ソ･イヒョンさんが、複雑な恋愛関係を織りなすドラマです。
恋愛だけでなく、家族に関する多くのエピソードもあり、心温まるお話ですので、ぜひ皆様、ご覧ください！
