文学少女のチュー・リーは、憧れの元月出版社で働くチャンスを手にするが、その条件は新人作家ジョウ・チュワンの次回作の契約を取り付けることだった! 彼をなんとか口説き落とそうと熱い気持ちを伝えようとするが、相手にしてもらえない。一方チュワンは、付きまとってくるリーを冷たくあしらっていたが、ひょんなことから彼女がSNSで親交を深めていた女友達だと判明! その事実を伝えられないまま、彼女を助けるため次回作の契約を結び、担当編集者として指名する。作家と編集者としてかかわり合い彼女に惹かれていく中、2人は一緒に住むことになりー!?
第1話 夢のスタートライン
新卒のチュー・リーは子供の頃からの夢である編集者になるため上海にやってきた。就職先として狙うのは元月(ユエンユエ)出版社だ。飛び込みで面接を受けようとするが、大学での専攻は金融学で面接試験に呼ばれているわけでもないリーは追い返される。自分が書いた書評を渡して元月社をあとにしたリー。書店に立ち寄ると、欲しかった「夏目漱石選集」の初版本を見つけるが、書架の高い位置にあって手が届かない。親切な男性が現れて本を取ってくれたが…。
第2話 人気作家の正体
編集部の実習生として生き残りを賭け、リーは人気作家ジョウ・チュワンの自宅へ向かうが、門前払いを食らう。粘り強くアタックして、ようやく契約内容について話をするが、部数を告げるとにべもなく追い返される。保証部数を増やすべく、販売部に直訴するリーだったが、部数の上乗せどころか叱責される。チュワンに関する愚痴を、SNS友達のキツネにもらすリーだったが、チュワンはリーの電話番号から、彼女がSNS友達のサルだと気づく。
第3話 契約獲得レース
リーがサルだと分かったチュワンは契約を口実に家に呼びつけるが、印鑑を捜すところから始まって、なかなか契約成立にはたどり着けない。契約が取れなければ不採用になるとあってリーは必死だが、家政婦のように使われて思わず怒りを爆発させてしまう。すぐに冷静さを取り戻し、「明日、改めて」と言って帰るリーだが、キツネとのチャットで思わず愚痴をこぼす。それを見たチュワンは「来なくていい」とリーに電話をかけて…。
第4話 原稿争奪戦
チュワンの原稿を入手し、早速編集作業に入ろうとするリーだったが、副編集長のミアオ・ジエンピンに阻まれる。ミアオはチュワンの人気に火がつくことを見越して、手柄を横取りしようとする。落胆したリーは、正攻法で対抗するよう編集長のユー・ヤオに諭され、独自に原稿チェックを行う。リーの仕事ぶりに感心したヤオはチュワンに連絡。チュワンはすぐに元月社に足を運び、おもねるミアオに向かって新作の担当はリーだと宣言する。
第5話
俺がキツネで お前がサルで
第5話 俺がキツネで お前がサルで
また風邪をひいたと呼び出され、チュワンの家でお粥を作るリー。明日までに「洛河神話」の校閲を終えなければならないリーは急いで家に帰ろうとするが、大家から「今夜は停電」という知らせが入る。ネットカフェに行こうと考えるリーだが、チュワンは「ホテルかうちか?」の選択肢でリーを引き止める。仕事をしながら、うっかり眠ってしまったリーが気がつくと、もう朝になっていた。さらに、机の上にあったはずの原稿がなく慌てるが…。
第6話
転んだら契約をつかんで起きる
第6話 転んだら契約をつかんで起きる
ジアン・ユーチョンがSNSに「消えた遊園地・序章試し読み」と題した記事をアップした。そのせいでリーは苦境に立たされる。「月光」に発表されたミニ小説の内容とほぼ同じだったからだ。「消えた遊園地」の契約が取れなければ、元月社は他社のためにユーチョンの新作を無料で宣伝したのも同然となる。何としても契約を取らねばと、休暇中のユーチョンの元を訪れたリー。しかし、交渉するリーの前にグー・バイジーが現れて…。
第7話
弱り目にたたり目の救世主
第7話 弱り目にたたり目の救世主
不注意によるミスが起き、編集2部は懲戒として全員給料から罰金を差し引かれることになった。ただでさえ苦しい生活のリーが頭を痛めていると、大家から立ち退き、もしくは部屋代値上げを申し渡される。私生活で進退窮まったリーだが、仕事の面でも厳しい状況にさらされる。新作の表紙イラスト担当は、現状では大御所イラストレーターのジエン以外に考えられない状態だ。しかし、チュワンは断固としてジエンを使うことを承諾してくれず…。
第8話
くせ者イラストレーター
第8話 くせ者イラストレーター
「洛河神話」のカバー画をジエンに引き受けてもらうため、リーはチュワンを会食の場に引っ張り出す。しかし、ジエンを快く思っていないチュワンは終始仏頂面で対応する。それでもチュワンに好感を持つジエンは依頼を承諾。しかし、新盾(シンドゥン)出版社のバイジーもまたジエンを起用しようと破格の好条件を提示していた。するとジエンは元月社の仕事を後回しにして、連絡も途絶えがちに。業を煮やしたリーはある行動に出て…。
第9話
一つ屋根の下の引きこもり
第9話 一つ屋根の下の引きこもり
ジエンは契約どおりに仕事をしないばかりか、自分の代わりの人材を見つけられないようイラストレーターたちに元月社の中傷を吹き込み始めた。リーは装丁を工夫することで既存のイラストの問題を解決し、解約も辞さない姿勢でジエンに条件を叩きつける。表紙の問題は解決したが、予定より早く作家協会の会議から戻ったチュワンは部屋に引きこもったまま食事もしない。リーはチュワンを部屋から引っ張り出すべく強硬手段に出る。
第10話 大ヒットの予感
「洛河神話」の製本が始まり、元月社では全社を挙げて宣伝や営業活動に取り組んでいた。だが販売部長やミアオが決定した売上目標35万という数字はかなり高いハードル。いつの間にかリーが言い出した数字ということになり、重圧をかけられる。ミアオは「目標達成したらリーに副編集長の座を渡す」と公言。奮起したリーは宣伝コピーやネット広告の制作に全力をそそぐ。チュワンはそんなリーをねぎらおうと美しい遊歩道に連れ出すが…。
第11話 予約販売開始の夜
チュワンとの散歩シーンをネットに掲載され、ジエンにチュワンと親密な仲だと中傷されたリー。リアン・チョンラン部長とミアオにお小言を食らって、すぐに関係を否定したものの、チュワンの言動が何だか気になり始める。ネット予約の反響は上々、この分なら業績ボーナスで自分の部屋を借りることもできそうだ。しかし35万部売れたら部屋を出ていくことをリーが口にすると、チュワンは急に「35万部も売れるものか」と怒り出した。
第12話 憧れの人からの告白
リーがチュワンの家で暮らしていることを知ったユーチョンは、「交際しているのか?」と問い詰める。慌てて否定すると、なんとユーチョンはリーへの想いを告白し始めた。チュワンは動揺し、ユーチョンを目の敵にし始める。一方、「洛河神話」の売り上げは絶好調で、これなら約束の35万部達成も確実と思われた。副編集長の座を渡すとまで言ったミアオの鼻を明かすこともできるし、賞金も手に入ると思っていたが…。