あらすじ
投資家を夢見て投資会社・既明(ジーミン)資本に入社したニン・モンは、意に反して3年間という約束で社長秘書を務めている。入社から3年、ワンマン社長ルー・ジーミンのもとでの過酷な秘書生活も終わり、投資部に異動できるはずだった。だが、優秀な秘書を手放すまいとするジーミンと投資部の反発に行く手を阻まれ、衝動的に会社を飛び出すハメに。幸い鷹石(インシー)資本からの誘いで夢への第一歩を踏み出せたものの、気まずい関係のジーミンとは会社の協力関係ゆえに何かと顔を合わせ、会えば毒舌攻撃が…。はたしてモンが投資部長になる日は訪れるのか?
第1話 3年目の正直
既明(ジーミン)資本に勤めるニン・モンは有能な社長秘書。短気で毒舌な社長ルー・ジーミンの扱い方も彼女だけが心得ている。完璧に仕事をこなし、社長のお守り役も務めるモンは既明資本にとってなくてはならない存在だが、実は投資家を志望している。面接試験で、ひょんなことから秘書をするハメになったものの、秘書を3年間務めれば投資部に異動できるという約束だったが…。
第2話 敏腕女性投資家との出会い
入社3年目を迎え、約束どおり投資部へ異動できると期待していたモン。しかし、ジーミンは好条件を提示し、秘書を続けるよう求める。モンは異動を断固要求する決意だ。そんな中、既明資本に鷹石(インシー)資本の社長シー・インが訪れ、不在の投資部部長に代わり、モンが事業内容について急遽プレゼンを行うことに。プレゼンは大成功に終わり、インはモンを投資家の逸材だと高く評価する。
第3話 念願の異動
辞表を出したモンを怒鳴りつけたジーミン。収拾がつかなくなり、2カ月で結果を出せなければ秘書に戻ることを条件に、投資部への異動を持ちかける。やっと訪れたチャンスに飛びつくモンだったが、受け入れ側の投資2部は困惑気味。2部のチウ・ジュンリン部長はジーミンの意向に従って、モンに適当な仕事を与える。優秀な秘書を失ってイラ立つジーミンは、強引に自分の実家にモンを連れて行く。
第4話 アウェーでの苦闘
投資部で初めて調査を任されたモン。周到に準備したものの会議に寝坊してしまい、気まずくプレゼンを始める。投資は勧められないと発言したモンだが、この投資案件を推すシュー・スーティエンに激しく攻撃される。結局、モンの経験不足という結論で再調査が行われることになり、ジーミンからも嫌味を言われる始末。だが、モンが集中砲火を浴びた裏には、投資2部のある思惑があった。
第5話 手柄の横取り
相変わらず2部ではアウェーなモンだが、過去の却下案件から有望な事業を見つけて独自に調査に乗り出す。洛可(ロック)社に可能性を感じて事業計画書をチウ部長に提出するが、その後も反応がなく、感想を催促すると投資価値がないと断言される。納得できず投資1部のレン・ポンフェイ部長に相談し賛同を得たが、この吉報を伝えるため洛可社に電話したモンは衝撃的な事実を知らされる。
第6話 再就職を阻む者
既明資本を退職し再就職活動に励むが、不採用の連続で落ち込むモン。そんな中、大手投資会社で働く大学時代の友人から連絡が入り、面接を受ける運びに。面接は順調で、投資部長からはその場で採用をほのめかされるが、またしても結果は不採用。ジーミンに邪魔されたと思い込んだモンがやけ酒をあおっていると、ジーミンから電話が入る。すると酔ったモンはジーミンを卑怯者だと罵り…。
第7話 痛恨の罵倒電話
モンの転職先が決まらないのはチウ部長が裏でデマを流していたためだった。その件でジーミンがチウ部長をクビにしたことを、後任秘書のヤン・シアオヤンから聞かされたモンは、ジーミンを誤解していたと後悔する。SNSのブロックを解除し、酔って罵倒したことを謝罪しようとするが、今度は自分がブロックされていた。怒りと反省で複雑な心境のモンのもとにインから電話がかかってくる。
第8話 華麗なる転身
友人のツォン・ユーハンのマンションに遊びに来たジーミンは、廊下でモンに出くわす。驚いたモンが落とした投資案件の書類を見たジーミンは、問題があるとほのめかす。資料を詳しく調べ、不審な点を洗い出しデータの改ざんを発見したモンはインに報告。損失を未然に防いだことが社内で高く評価され、また新たな事案を任される。顛末を聞いたジーミンは、自分に礼を言うようモンに強要する。
第9話 板挟みの試練
宝怡(バオイー)ゴールドの増資案件でGP(ゼネラルパートナー)となった鷹石資本と既明資本は、LP(リミテッドパートナー)候補である淵元(ユエンユエン)不動産への審査を始めた。モンは、ジーミンと淵元不動産の担当者に振り回されて、心身ともに疲れてしまう。ジーミンがわざと自分をいじめていると思い込んで恨みを爆発させるが、インのアドバイスを聞き、誤解だったと気づき…。
第10話 元上司か 今の上司か!?
淵元不動産をLPから降ろすべきだというジーミンの主張にモンも同感だった。しかし、淵元不動産と共通の利益があるスーティエンが鷹石資本を訪れ、ジーミンを説得してくれと訴える。決定はモンに委ねるというインだが、できればLPは淵元不動産のままでいきたいと考えているようだ。アナリストとして社長の意向に従うべきか悩みながら、モンはジーミンを説得するために会いに行くが…。
第11話 屈辱のクリスマス
クリスマスの夜をスー・ウェイランと過ごすモン。偶然にも同じレストランにジーミンらも来ており、一緒に食事をすることに。最初から不機嫌だったジーミンは、大学時代の先輩後輩だった2人が酔った自分を介抱したのがきっかけで再会したと聞き、ますます仏頂面になっていく。ウェイランの話には水を差し、モンの言葉尻をとらえて嫌味を繰り出す傍若無人さに、ついにモンは店を飛び出す。
第12話 憎まれ口の裏返し
ジーミンはモンに謝罪を試みるが、生来のオレ様気質が邪魔をして、かえってモンを怒らせてしまう。そんな時、鷹石資本の投資案件にモンがアナリストとして初めて参加することに。インが既明資本に共同投資を持ちかけると、興味を示したジーミンは自ら調査役を買って出た。2人は投資先の鳳凰(フォンホアン)織物へ出張するが、歓待されるジーミンとは対照的に、モンは冷たく扱われる。
第13話 初めての看病
出張先のホテルでスプリンクラーが誤作動し、ずぶ濡れになったモンは熱を出して寝込んでしまう。ジーミンは電話でモンの不調に気づき、病院へ連れて行く。初めての付き添いで、戸惑いながらも看病に励むジーミン。翌日に回復したモンはホテルへ戻るが、高級ホテルに宿泊していたジーミンも、仕事を理由に彼女が泊まる安宿に移ってくる。そんな中、モンは地元のスーパーで鳳凰織物にまつわる噂話を聞く。
第14話 千の言葉よりも
技術改革による生産力の向上に固執していた鳳凰織物の社長は、ジーミンとモンの助言によって急進的な改革を思い直す。投資は実現しなかったものの、工員のためになる結果に満足するモン。上海に戻る前日、ユーハンと合流し3人で調査終了の祝杯を挙げる。酒の席での話は互いの過去にも及び、いつになく穏やかな雰囲気のモンとジーミン。しかし、酒が切れてモンが買いに行こうとした瞬間…。
第15話 “友達”の悩み
出張先での一件から、ジーミンとモンの関係は、どこかぎこちない。ジーミンは、“友達”の話としてユーハンに相談するが、すぐにジーミンとモンのことだと見破られてしまう。さらにユーハンは、モンがジーミンに恋心を抱いたと分析する。一方、鷹石資本と既明資本の戦略会議が予定されていたが、モンは同時期に南京で開催されるビジネスコンテストに出席したいとインに申し出て…。
第16話 誕生日の苦い宴(うたげ)
上海に戻る列車で、家庭用の健康機器を扱う莫比(モービー)スポーツ社長リン・ダーイーと知り合ったモン。事業の将来性を見抜き、早速調査に向かう。親友のヨウ・チーが上海に来ることも決まり、モンは公私ともに充実した毎日を送る。ある日、ジーミンの継母リウさんから誕生日に実家に帰るようジーミンの説得を頼まれる。仕方なく電話をかけると、ジーミンはモンが同行するならと言い…。