あらすじ
リン・ジーシアオはチェロ奏者を目指す音大生。ある日、親友と遊びに行ったバーで外科医のグー・ウェイと最悪な出会いを果たす。後日、父の検査に付き添うために病院を訪れたジーシアオは、そこでウェイと再会。なんと、彼は父の担当医だった。初めは素っ気ない態度のウェイに反発心を抱くジーシアオだったが、彼が優秀で誠実な医師だと知り、信頼を寄せるように。一方でウェイは、過去に自分が執刀した手術で恩師を死なせてしまったことがトラウマになり転科を考えていたが、何度壁にぶつかってもめげない前向きなジーシアオの存在に励まされ、自信を取り戻していく。そして2人は互いの心に触れ、次第に惹かれ合うが…。
第1話 偶然は突然に
リン・ジーシアオはチェロ専攻の大学3年生。生活指導主任を長年務めた厳格な父と優しい母の3人で暮らしている。ジーシアオの夢はプロの演奏家になること。だが父のジエングオは、大学院へ進み教師になれと言う。そんな父を説得すべく演奏会に招待したが、当日会場に両親の姿はなかった。不満を募らせたジーシアオは、留学帰りの親友シアオ・シャンとバーへ。連れ戻しに来たジエングオから逃げるため、居合わせた男性に助けを求めるが…。
第2話 あいつが担当医?
病院に来たリン一家の前に現れたグー・ウェイ。彼はジエングオに再検査を勧めた張本人であり、担当医でもあった。入院・再検査を拒むジエングオをよそに、母フイジュエンは入院手続きを進める。そんな中、ジーシアオは、ウェイが副院長の娘婿候補であることや、過去に起きた医療事故の当事者であるとの噂(うわさ)を耳にして彼に対して不信感を募らせていく。一方、シャンはジーシアオに頼まれ、グー・シアオを通じて新たな医師を紹介するが…。
第3話 誤解から信頼へ
再検査を拒んでいたジエングオだったが、ウェイに説得されて同意する。そして検査の結果、胃がんが発見された。イエン・ビンジュンが執刀医に決まるが、胃を全摘するという手術内容を聞いたジーシアオとフイジュエンはショックを受ける。そんな中、ウェイを転科させたくないガオ・シーは、彼に手術を頼みたがるジーシアオの背中を押して、誠意を忘れずにうまく話すようアドバイスする。ジーシアオはプレゼント攻めでウェイを説得し始めるが…。
第4話 挫折はパワーの源
ウェイに父の胃がん手術をしてもらいたいジーシアオは、引き続き説得を試みる。どんなにはっきり断り続けてもあきらめないジーシアオにいらだちを隠せないウェイ。そんな折、ジエングオと同じ病室の男児チウが、ウェイに執刀してもらいたいと泣きわめく。ウェイは自分を敵視する担当医イエンに頼み込み、チウの手術に立ち会わせてもらう。その後、ウェイはついにジーシアオに向き合い、執刀できない理由を吐露するが…。
第5話 リン先生の失踪
ジーシアオにいい医者だと励まされたウェイは、亡くなった恩師の家を訪ねて医者になったときの初心を思い出し、ジエングオを執刀することに決める。ジーシアオとウェイの会話を陰で聞いたジエングオは、自分が胃がんであることを知って無断で病院を抜け出す。一方、ウェイの母はガオ・シーを食事に招いて、息子との仲を取り持とうとしていた。しかし、無断離院の知らせを受けたウェイは病院に戻り、ジーシアオと一緒にジエングオを捜し始める。
第6話 縮まる距離
手術直前に病院を抜け出したジエングオを駅で発見したジーシアオとウェイ。手術はしないと言い張るジエングオに、ジーシアオは思わず声を荒らげて怒りをぶつけてしまう。ジエングオの希望でファストフード店に入るが、ジーシアオは喜々として食事を取る父に対し、怒りを抑えられない。だが、ジエングオが病院を抜け出したのにはある理由があった。ウェイは、店を出て泣いているジーシアオを落ち着かせようと彼女を抱き寄せて…。
第7話 秘密のプレゼント
シャンから、カフェなら共同経営をしてもいいと言われたシアオ。だが、根が不真面目なこともあり、開業プランを提示されてもうわの空で…。一方、ウェイのおかげで楽団のチェリストに復帰できたジーシアオは、父が世話になった御礼として演奏会のチケットをガオ・シーとウェイにプレゼントする。そんな折、チウの退院祝いを兼ねた誕生日会が行われることに。自分のフォークをウェイに手渡すガオ・シーを見たジーシアオは、複雑な気持ちになる。
第8話 埋め合わせ
ジーシアオは手首のケガのせいで、演奏会でトライアングルの担当になり気を落とす。だが、ウェイにいい演奏だったと言われて気を取り直す。ウェイが家に帰ると両親が待っていた。父からガオ・シーとの結婚を促されたウェイは反発し、家を出ることを考え始める。一方、シアオは母を言いくるめて資金を用意し、シャンとカフェの創業計画を練る。そんな中、ウェイはジーシアオがチェロの練習で手首を酷使しないよう、あるミッションを課すが…。
第9話 連れ回す理由
ウェイから部屋探しを託されたジーシアオ。夜を徹して物件リストを作成したものの、翌朝すぐに内見に連れ回されてウェイに怒りをぶちまける。しかし、ウェイがジーシアオをこき使ったのには理由があって…。その後、機嫌を直したジーシアオはウェイが最後の候補物件に決めてくれてひと安心。ウェイを退室させて、結婚を控えたカップルだとウソをつき家賃交渉を始める。隠れてすべてを聞いていたウェイは、思わず笑みを浮かべる。
第10話 隣同士に
父に引き止められたウェイは、不動産仲介業者との約束に遅れて気に入っていた物件を逃してしまう。一方、自宅の隣室が空くと知り、ウェイにその部屋を紹介しようと頑張って資料を作成したジーシアオ。しかし、ガオ・シーの家族が所有する部屋に引っ越すという話を聞いてショックを受ける。そのことをジーシアオから聞いてウェイを呼び出したシャン。二股をかけていたのかと腹を立てながら彼を問い詰めて、ジーシアオが作った資料を見せる。