ストーリー

第1話 「運命の出会い」

人里離れた月光庭園で生きてきた神獣ク・ウォルリョン。智異山の守護霊である彼は、人間界に興味を抱いていた。ある日、参判のユン・ギスが友人だったチョ・グァヌンに裏切られ、謀反の濡れ衣を着せられて処刑される。ギスの娘ソファは妓房(キバン)の春花館に売られるが、妓生(キーセン)になることを拒み、木に縛りつけられてしまう。ソファを見守っていたウォルリョンは、「人間界に干渉はしない」というソジョン法師との約束を破り…。

第2話 「月光庭園の伝説」

自ら命を絶とうとしたソファは、ウォルリョンに救われ、月光庭園にかくまわれる。ウォルリョンはソファに心を奪われ、不老不死の命を捨てて人間になることを決意。ソジョン法師とともに書庫を訪れ、“九家(クガ)の書”を手に入れる方法を調べたウォルリョンは、3つの禁忌を百日間守るという修行を始める。ウォルリョンとソファは夫婦となり月光庭園で幸せな日々を送っていたが、一方でグァヌンは血眼になってソファを探し続けていた…。

第3話 「避けるべき運命」

ソファは月光庭園に赤ん坊と手紙を残し、グァヌンの元へ向かう。一方、パク・ムソルはソジョン法師の言葉に従って、川で見つけた赤ん坊を引き取ることに。その後、予言どおりに財を成したムソルは全羅南道最大級の宿“百年客館”の主人となる。ガンチと名づけられた赤ん坊は明るい青年に成長し、ムソルの娘チョンジョに恋をしていた。一方、南道を視察中だったタム・ヨウルは、市場で出会ったソジョン法師からあることを予言される。

第4話 「波乱の幕開け」

ある夜、ヨウルとコンは山の中で袋叩きに遭っていたガンチを救い出す。意識を失ったガンチを支えながら、ヨウルは「三日月のかかった桃の木の下で出会った縁は避けよ」というソジョン法師の言葉を思い出すが…。その頃、百年客館には、グァヌンが大勢の部下を引き連れて押し掛けていた。ムソルの長男テソは、空室がないことを丁重に告げるが、腹を立てたグァヌンは横暴なふるまいを見せる。知らせを聞いたガンチは百年客館に戻り…。

第5話 「最後の願い」

グァヌンが送り込んだ刺客に取り囲まれ、攻撃を受けるガンチとヨウル。ガンチに命を救われたヨウルは、幼い頃同じように自分を守ってくれた少年のことを思い出す。一方、ガンチのケガを心配して駆け付けたチョンジョは、強がるガンチを思わず抱きしめるが…。ヨウルの父タム・ピョンジュンは、ムソルと全羅左水使(チャスサ)のイ・スンシンを引き合わせる。イ・スンシンはムソルに軍資金の援助を依頼し、倭乱に備えた船の設計図を見せる。

第6話 「家族の危機」

ムソルはガンチをかばって刺され、「テソとチョンジョを守ってくれ」という遺言を残して息を引き取る。怒りに震えながら目を青く光らせ、グァヌンに飛びかかろうとするガンチ。ところが、そこにソジョン法師が現れ、ガンチを瞬時に連れ去る…。グァヌンは亡きムソルに反逆者の汚名を着せ、彼の家族を牢に閉じ込める。さらに、消えたガンチにムソルを殺した罪をなすりつけ、高額の懸賞金をかける。これを知ったヨウルはガンチを探しに行くが…。

第7話 「目覚めた神獣」

グァヌンの手下に腕輪を壊され、神獣の姿に変わったガンチ。その様子を偶然目撃したヨウルは取り乱し、逃げ出してしまう。コンはガンチをすぐに殺すべきだと主張するが…。一方、春花館に売られたチョンジョは、妓生になることをかたくなに拒む。チョン・スリョンは20数年前のソファを思い出しながら、チョンジョを木に縛り付けるよう部下に命じる。その頃、月光庭園ではガンチが自分の中に潜む神獣との戦いを続けていた…。

第8話 「人間になる方法」

ムソルを殺した罪を着せられ、処刑されそうになるガンチ。その場に現れたイ・スンシンは、グァヌンの言葉の矛盾をするどく突き、ガンチの解放を要求する。その頃、テソは厳しい拷問とグァヌンの側近ソ副官の言葉に操られ、“ガンチを殺さなければならない”という考えに取りつかれていた。一方、チョンジョはウォルソンを中心とした春花館の妓生たちから嫌がらせを受ける。ガンチはチョンジョのもとに駆け付け、春花館から連れ出そうとするが…。