あらすじ
大都会で働くジョン・ダーチエンは、29歳の誕生日には人生ズタボロ状態。喧嘩別れした父は亡くなり、母は再婚に浮かれ、元カレはクズ男。誕生日会で再会した幼なじみのムー・ズーリーに告白され急接近するが、翌日実家のある田舎町へ帰郷する途中、なぜかパラレルワールドにスリップ!? そこには、いないはずの両親や、起業に成功し都会にいるはずのズーリーが暮らしていて、自分の知る彼らとは性格や運命が少しずつ違っていた…。元の世界に戻ろうと必死のダーチエンだったが、家族や友人の温かさに心動かされ、一つ屋根の下で暮らすことになったズーリーのことも気になり始めて…。
第1話 誕生日のサプライズ
故郷を離れ、寧州(ニンジョウ)で一人暮らしをするジョン・ダーチエンは、今日が29歳の誕生日。インテリアデザイナーの仕事は好きなものの、社畜のように働かされ、3カ月前に別れた元カレが同僚であるせいで不本意な異動まで命じられてしまう。人生どん底の中、地元の同級生のイエン・ジュンゾーと、疎遠だったミー・ランと再会。ダーチエンの誕生日を祝おうと食事に誘ってくれた2人について行くと、喧嘩別れしていた幼なじみのムー・ズーリーもやってきて…。
第2話 私は帰りたい
東北地方、白河(バイホー)にあるダーチエンの実家は空き家になっていたが、「立ち退き料を支払う」という連絡を受け、ダーチエンは列車で鉄原(ティエユエン)駅へと向かう。鉄原駅では、ニュースで報道されていた流星群の火球を目撃し、その直後に自分と瓜二つの女性とすれ違うという不思議な体験をする。そして空き家であるはずの実家に到着すると、誰かが生活している形跡があり、家に入ってみると、深圳(シェンジェン)にいるはずの母や、数年前に亡くなったはずの父もいて…。
第3話 家に帰る最終バス
元の時空へ戻るため鉄原駅へ向かったものの連れ戻されてしまい、母に罵られ、ぶたれたダーチエンは、「私はあんたの娘ではない」と暴言を吐いてしまう。傷ついた妻と落ち込んだ娘の双方を慰めようと、父・インジュンは夜中にもかかわらず娘を外に連れ出して遊ぶ。その間、母のシアオチンは娘の好物であるスペアリブを作って待っていたが、帰ってきたダーチエンは「二度と食べないと誓った」と言う。不審がる母はある行動に出る。
第4話 戻れないなら この時空で
鉄原発の列車に乗ろうとダーチエンが白河からの最終バスに乗車した時、娘の見送りに来ていたインジュンが倒れ病院に担ぎ込まれる。父の手術が終わるのを待ちながらダーチエンは、元の時空でも父の死因が心筋梗塞だったことを思い出し涙する。無事に手術を乗り切った父にダーチエンは、「白河に残ってやり残したことを全部やり直す」と宣言する。そんな中、元の時空では結婚するために外国へ行ったはずのジュンゾーがお見舞いに現れ…。
第5話 旧友なのに何も知らない
パラレルワールドのジュンゾーは、どうやらダーチエンのことが好きで、ダーチエンもジュンゾーのことがずっと好きだったらしい。しかも、借金を重ねて皆に迷惑をかけ蒸発したのは元の時空ではダーチエンの父だったはずが、こちらではジュンゾーの父になっていた。「肩代わりしていた父の借金も完済になるから、結婚しよう」と言うジュンゾーに、ダーチエンは慌てる。そんな時、ジュンゾーの父親らしき人物が危篤との一報が入り…。
第6話 新しい自分になりたい
ダーチエンは高校時代の仲間を集め、交通事故に遭い記憶喪失のズーリーに思い出してもらうという名目で、以前のダーチエンはどうだったかを語らせる。どうやらパラレルワールドのダーチエンは、怖がりで、控えめで、優しかったらしい。元の時空では疎遠だったミー・ランともこちらではずっと仲がよかったようだ。そしてミー・ランは、父であるミー先生との不仲に悩み、帰省したが実家には帰らずホテルに泊まろうとしていて…。
第7話 お金持ちになるわよ
ミー・ランは実家でダーチエンも交えて食事をするが、父親に厳しい言葉を投げつけられたため、ダーチエンと夜通し語り合うことを口実にダーチエン一家が居候するズーリーの家に戻ることに。翌日、ミー・ランの住むアパートを探しに出た2人は、地価の安い旧市街で店が売り出されていることを知る。旧市街は再開発の噂があるとジュンゾーから聞いたダーチエンは、店を買えば再開発が決まった時に立ち退き料で儲かると考え始める。
第8話 そう簡単にはいかない
ダーチエンが資金を得る目的で売ろうとしたピアノは、実はインジュンがバイクを売ってようやく買ってくれた物だった。夕食時にも戻らない父を心配して捜しに出ると、父は寒い実家に戻り1人で昔のビデオを見ていた。ダーチエンは父に、ピアノは売らないこと、資金は他から調達することを約束する。そんな中、インジュンは少年宮のアコーディオン教師の採用試験を受けに行く。逃げ腰になる父に、ダーチエンとズーリーは協力して背中を押し続け…。
第9話 親友の過去
ミー・ランが寧州にいた時のルームメートで、仕事仲間でもあったワン・ダーホワは、ダーチエンも交えて3人で食事をしている最中に食べ過ぎで倒れてしまう。翌日、回復したダーホワをバスターミナルまで見送るが、ミー・ランのお金はダーホワに貸してしまったため、ダーチエンは店を買う資金が足りず困っていた。元カレのグワン・ジョーに貸した6万元の返済を迫るために電話をするが、それを知ったズーリーはヨリを戻すのではと心配し…。
第10話 ときめきの音
大雪の降る夜、白河へ戻れなくなったダーチエンたち5人は、ミー・ランの祖母が住む家に泊めてもらうことに。かつて村の指導者だった祖母は、夜中に押しかけてきた5人に厳しく当たる。彼らは翌朝すぐに白河へ戻る予定だったが、道路が通行止めになり、帰れなくなってしまった。宿代を取らない代わりにと、祖母に体力仕事を命じられ悪戦苦闘する。そして氷上の魚釣りに連れ出され、人生で初めてのさまざまな体験にはしゃぐのだった。
第11話 胸の内に答えは出ている
きちんとプレゼンをし、ムー家とジョン家の両親から出資を取り付けたダーチエンとズーリーだったが、店を売り出していた家主は全く相手にしてくれない。そこで一計を案じて芝居を打ち、有利な条件で店を買うことに成功する。ミー・ランを交え、店の用途について、レストラン、民宿、または何もせずに立ち退きの補償金を待つか、という話をしているところへジュンゾーが現れ、「再開発や立ち退きの話が具体化した」と告げられて…。
第12話 自分に代わり正義の鉄槌を
白河で初めてとなる洋食の創作料理レストラン“満天の星”をオープンしたダーチエンたち。しかし客はなかなか入らず、開業3日間の売り上げはほぼゼロ。何か対策をと考えていると、待望の客が団体でやってくる。メニューを見て食べ慣れない洋食よりも家庭料理がいいという客に、希望通りのものを提供しようとするが、作ったことのない料理に失敗。出前を取ってなんとか乗り切り安堵していたダーチエンの前に突然、元カレのグワン・ジョーが現れ…。