第1話　消えた１年間

タン･ジアオは人気の恋愛小説家。次回作の取材のために豪華客船に乗り、ダイビングで溺れかけたところを学生のウー･ユーに助けられる。数週間後、目が覚めると何故か家中のものが乾燥しており、車も砂埃をかぶっている。親友でSF小説家のジョウ･シアオユーに会った帰りに車の調子が悪くなったため、修理を頼もうと立ち寄った店でウー･ユーと再会する。しかし整備士となったウー･ユーは、タン･ジアオのことを全く知らない様子だった。

第2話　黒い鳥を追いかけて

謎の人物から呼び出されたタン･ジアオは、ジョウ･シアオユーと待ち合わせをするが、彼女が追突事故を起こしたため１人で公園で待つことに。そこに黒い鳥を追っていたウー･ユーが現れ、2人は子供を誘拐している男を目撃する。誘拐犯から子供を救って湖に落ちたタン･ジアオは、目覚めると病院にいた。相変わらず過去に会ったことを認めないウー･ユー。しかし、その後の事情聴取で名前を聞かれ、答えに詰まってしまう…。

第3話　とらわれた子供たち

タン･ジアオは、大離（ダーリー）で相次ぐ児童の失踪事件の現場に黒い鳥がいたと聞き、弟・シアオハオも狙われているのではと直感、ウー･ユーとともにシアオハオのもとに向かう。幸いその時は無事だったが、シアオハオはタン･ジアオが目を覚ました翌朝に姿を消してしまう。タン･ジアオは慌ててウー･ユーのもとを訪れ、一緒にシアオハオを捜すよう頼む。黒い鳥の行方を追って山奥に着いた２人は、廃れた小屋で失踪事件の犯人と被害児童たちを見つける。

第4話　あなたに謝りたい

ウー･ユーは、児童の誘拐事件を通報したタン･ジアオの身を案じ、今後の捜査には関わるなと突き放す。しかし翌日、シェン･シーイエンに呼び出されたタン･ジアオは再びウー･ユーと鉢合わせする。前夜の一件で気を悪くしたタン･ジアオは、ウー･ユーにいらだちをぶつけてその場を去る。だがその後、ウー･ユーの妹ウー･ミアオが連続殺人事件の被害者だと知ったタン･ジアオは、自分の配慮のない言動をウー･ユーに謝罪する。

第5話　ジュー家の秘密

黒い鳥から守るため、しばらくタン･ジアオの家に泊まるというウー･ユー。驚いたタン･ジアオは慌てて部屋を片付ける。読書を勧めたりメビウスの帯について話をするうちに、2人は距離を縮める。翌朝、朝食を食べているところにジョウ･シアオユーが現れ、ジュー･ジールイの父親には３人の子供がいるが、何故か長男であるはずの人物がいないことを伝える。情報収集のためジュー家を訪ねると、一家は深刻な表情で話し合っていた…。

第6話　誘拐事件の真相

ウー･ユーとタン･ジアオはジュー･ジールイとイエン･ユエンを訪ね、2人が豪華客船で出会ったことを知る。しかし、船上での出来事は何も思い出せないと言う。後日、ウー･ユーに会いたくて仕方がないタン･ジアオは、整備会社を訪ねる。彼がこの１年、妹殺しの犯人捜しに奔走していたことを聞かされたタン･ジアオ。湖でウー･ユーを見つけ、｢パラレルワールドでもう1人の自分は幸せに暮らしているかも｣と元気づける。

第7話　巻き戻る夢

ウー･ミアオを殺した犯人を捜すつもりだったタン･ジアオ。しかし、危険に巻き込めないからという理由でウー･ユーから別れを切り出され、失意のまま過ごすことに。その後、ジョウ･シアオユーの励ましのかいもあり、タン･ジアオは執筆活動を再開。徐々に元気を取り戻していく。そしてある日の夜、息抜きに外出したタン･ジアオは思いがけずウー･ユーと再会する。しかしその直後、ある男がタン･ジアオを背後から突き飛ばし…。

第8話　運命のベクトル

イエン･ユエンとジュー･ジールイの出会いを阻止すべく、ウー･ユーは高地から2人を捜す。プールサイドにはイエン･ユエンたちの他、妹のウー･ミアオがいたため、その場を離れるよう指示する。その時ウー･ミアオは男が酒に薬を入れる瞬間を目撃、高校の後輩を装ってジュー･ジールイを引き離そうとする。しかし逆に男から酒を飲むことを強要されピンチになるが、のちにウー･ミアオの恋人となるジュー･ユートンに救われる。

第9話　変わる未来

船の上でキスをしたウー･ユーとタン･ジアオは、時空を超えて別々に2022年8月19日へとたどり着く。タン･ジアオは、ウー･ミアオの事件が殺人から失踪に変わっていたことから、ウー･ユーとともに船で取った行動が未来を変えたと知る。タン･ジアオはうれしい反面、自分の人生からウー･ユーが消えてしまったと悲嘆する。ジョウ･シアオユーに外出を促されて街へ出たタン･ジアオは、そこにウー･ユーの姿を見つけるのだった。

第10話　真夜中のメッセージ

キスしているところをチェン･ルーインに見られたウー･ユーとタン･ジアオは、タイムリープを試みた実験だと説明する。タン･ジアオとジョウ･シアオユーは、タイムリープが豪華客船と関係していると気づくが、その先は謎のまま。タン･ジアオに嫉妬し、心が穏やかでないチェン･ルーインは、夕食で酒を飲み酔っ払う。タン･ジアオの家のソファで寝たチェン･ルーインは夜中に目を覚まし、ドアの外に人の気配を感じ…。

第11話　ある男との再会

スー･ワンの死亡を知ったシェン･シーイエンは、タン･ジアオに報告の電話を入れる。しかしタン･ジアオとウー･ユーは、電話の途中でともに2021年8月6日の夜に戻ってしまう｡2人は、時空を超えた先で15日間を過ごしていること、その15日間が船での１分であること、船での時間は連続していることなどに思い至る｡翌朝、タン･ジアオはウー･ユーと朝食を食べるために訪れた食堂で、幼なじみのジョウ･ウェイと再会する｡

第12話　ウー･ユーの結婚

ツアー客を乗せたボートは巨大な渦に巻き込まれ、タン･ジアオとウー･ユーは再び未来にタイムリープする。ウー･ユーは「所用を片付けたら連絡する」とメッセージを送ったきり、一向にタン･ジアオの電話に出ない。タン･ジアオが焦っていると「ウー･ユーに会いたければ京海（ジンハイ）ホテルに来て」という差出人不明のメッセージが届く。翌日、ホテルを訪れると、ウー･ユーとチェン･ルーインが結婚式のリハーサルを行っていて…。

第13話　2人だけの合図

ウー･ミアオ誘拐の犯人をスー･ワンだと睨むウー･ユーとタン･ジアオ。2人はチェン家に泊まり込み、スー･ワンの動向を探り、2人だけが分かる合言葉を共有する。スー･ワンはチェン家の財産を目当てに婿入りをもくろむが、ウー･ユーを想うチェン･ルーインは全くなびかない。ウー･ユーとタン･ジアオはスー･ワンのオフィスに忍び込み、手がかりとなるものを探す。一方、スー･ワンの尾行を買って出たジョウ･シアオユーは…。

第14話　誘拐の行方

タン･ジアオとチェン･ルーインがチェン家から姿を消し、ウー･ユーは、連続殺人に使われた青酸カリを持っていたスー･ワンが誘拐した犯人だと警察に訴える。だが、逆にウー･ユー自身が怪しいと疑われてしまう｡屋敷に現れたスー･ワンを問い詰めるも、スー･ワンが無実である決定的な証拠をつかんでしまい、犯人の見当がつかなくなる｡一方、タン･ジアオは誘拐犯が席を外した隙に脱走を試みるが、チェン･ルーインに裏切られてしまう。

第15話　チェン家の裏切り者

脅迫の映像には毎回ヘリコプターの音が交ざっていることから、警察はタン･ジアオたちの監禁場所を京海森林公園の近くだと分析し、捜索を進める。タン･ジアオがウー･ミアオの写真についてチェン･ルーインに尋ねると、写真は見知らぬ人物から送られてきたもので、結婚の強要もその人物の指示だったことが判明する。運転手のシューがタン･ジアオたちを口封じに殺そうとした瞬間、ウー･ユーが駆けつけ、2人を助けようとするが…。

第16話　消えていく人々

ボートが難破した豪華客船クルーズ一行は、無人島に流れ着いた。計算上は捜索圏内だと判断し、ボートに載っていた備蓄を頼りに救援を待つことに。タイムリープの際に見えた光景が毎回現実になると気づいたタン･ジアオは、タイムリープのさなか「お前を許さない」と不穏な発言をしていたジョウ･ウェイを怪しむ。そのことをウー･ユーに打ち明けて警戒していた矢先、タン･ジアオが1人になったところにジョウ･ウェイが現れて…。

第17話　4人目を追え

島で謎の人物や食料をさがしていた乗客が1人ずつ消えていく。最後の1人になったタン･ジアオは、大離（ダーリー）のバーで出会ったチェン･シンジエンと遭遇するが、突如2021年10月19日にタイムリープし、難を逃れる。そして、ウー･ミアオが失踪する11月5日より前に目覚める。タイムリープ中に見た、チェン･シンジエンが女性の殺害を告白する光景をもとに、4番目に殺されるシュー･ジンミアオの行方を追うことにする。

第18話　ＳＦ作家と堅物刑事

ジョウ･シアオユーは郊外にある倉庫に薬箱を置きに行った際、警備員に見つかり連行される。警察署で自分の書いたＳＦ小説を熱心に読んでいるシェン･シーイエンを見かけ、同じく連行された市民と勘違いし話しかける。その後2人は、サイン会で作家と読者という形で再会。すぐに意気投合し、食事をしているとタン･ジアオからシェン･シーイエンに電話が。そこで、ジョウ･シアオユーは彼がタン･ジアオの見合い相手だったことを知り…。

第19話　朝帰りの2人

ウー･ユーとタン･ジアオは、シェン・シーイエンに連続殺人事件のことを相談し、協力を得る。次の被害者となるシュー･ジンミアオの帰路に張り込んで拉致を阻止し、彼女の後をつけて殴ったチェン･シンジエンもその夜のうちに捕まる。シェン・シーイエンは、張り込みに同行していたジョウ･シアオユーを家まで送り、家に上がることに成功する。一方、犯人確保と妹の無事に喜び、飲み過ぎたウー･ユーを家に送ったタン･ジアオは…。

第20話　何度 生まれ変わっても

チェン･シンジエンの襲来に備え、ウー･ユー宅に滞在することにしたタン･ジアオ。だが、不審者の侵入騒ぎが起きるなど心配は尽きない｡一方ウー･ミアオは、好きなバンドのライブに行こうと部屋からの脱走を試みるも失敗｡ウー･ユーは妹のストレス軽減のためライブへ同行することにする｡つかの間の安らぎを得たタン･ジアオとウー･ユーだったが、翌朝に訪ねたジョウ･シアオユーが、ドア越しに話したのを最後に殺されたと知り…。

第21話　命懸けの駆け引き

ジョウ･シアオユーが殺害され悲嘆に暮れるシェン･シーイエン。彼はウー･ユーを呼び出し、自分の代わりに過去に行ってジョウ･シアオユーを助けるよう求める。タン･ジアオはチェン･シンジエンの家に忍び込み、殺人の証拠を探す。しかし帰宅したチェン･シンジエンに見つかり、言い争いに。止めに入ったシェン･シーイエンは挑発に乗り、チェン･シンジエンを殴ってしまう。懲戒処分は免れたものの、規定により事件の担当を外される。

第22話　時間の歪み

チェン･シンジエンが逮捕されるが、救出されたシュー･ジンミアオは彼に共犯者がいたと告げる。詳しい話を聞こうとした時、タン･ジアオとウー･ユーはタイムリープし無人島へ戻ってしまう。島でチェン･シンジエンと会ったタン･ジアオとウー･ユーは彼を捕らえる。行方不明だったチェン･ルーインとジュー･ジールイが見つかり、一行は救助が来ないのは島の時間が歪んでいるせいだと気づく。食料を求めチェン･シンジエンについていくと…。

第23話　予言を信じて

音楽のためにも人殺しはしないと断言するチェン･シンジエンを信じることにしたタン･ジアオたち。だが、チェン･シンジエンは洞窟の出口で､槍を受け命を落としてしまう｡驚くタン･ジアオたちは次の瞬間、2021年10月４日にタイムリープする。この時空ではチェン･シンジエンが旅から戻らず行方不明になっていた。しかし、未来でシュー･ジンミアオが言っていた、彼の共犯者の犯行に備えるためウー・ユーたちは警察に頼ろうとする。

第24話　変わる歴史

タン･ジアオの供述は虚偽であると見抜かれたが、市民の安全を期して警察はチェン･ニンモンを監視する。しかし事件当日になっても異状はなく、張り込みは空振りに終わる。タン･ジアオとウー･ユーは周囲の者たちがタイムリープの影響を受けて、以前の時空の記憶が残っているのではと考え始める。迷った末に事件のことをウー・ミアオに告げ、恋人のジュー･ユートンにウー・ミアオを託した直後、タン･ジアオが何者かに拉致されてしまう。

第25話　未来を変えた私たち

仮面をつけた男に捕らえられたタン･ジアオ。毒物を注射されそうになった時、ウー･ユーとシェン･シーイエンが駆けつけ、男は逮捕される。病院で目覚めたタン･ジアオは、同じく入院している犯人に対面し動機を聞く。タン･ジアオの生還を喜び、一息ついた時、ジョウ・シアオユーの家をタン･ジアオの母が訪ねてくる。高身長でイケメン、教養もあるウー･ユーという彼氏を紹介され、喜ぶかに思われたが、なぜか母は冷たい態度で…。

第26話　恐るべき石

タン･ジアオは、見ず知らずの人が持っていた風船に書かれた自分へのメッセージに導かれて湖へ。そこで待っていたのはウー･ユーのサプライズだった。そんな時、2人はジョウ･ウェイが突然拉致や殺人を否認したとの一報を受ける。ジョウ･ウェイの振る舞いは、恐ろしい殺人犯から見慣れた幼なじみの彼に戻っており、戸惑うタン･ジアオたち。ジョウ･ウェイの胃から摘出されたという石をきっかけに、連続殺人事件は急展開を見せ始める。

第27話　共犯者

ウー･ユーはタン･ジアオを眠らせて犯人に会いにいく。それが罠だと気づいたタン･ジアオは、犯人の居場所を探るためチェン･ニンモンの入院する病院へ。チェン･ニンモンの話から、レン･ジエはネットでの炎上に独りで対応しており、男の付き添いはいなかったことが判明する。コスプレ撮影会の会場となった劇場で拘束されたタン･ジアオは、犯人の過去の行動と心理を暴いていく。激高した犯人はレン･ジエを救いたかったと言うが…。

第28話　真犯人

劇場での犯人との対話の末、警察の尽力で犯人の名前が明らかになる。しかし素顔を暴けないまま、タン･ジアオとウー･ユーは無人島へタイムリープしてしまう。チェン･シンジエンが死亡し、この場にいないジョウ･ウェイが犯人だと疑った一行は、彼を捜しに洞窟の中へ。逃げ去るジョウ･ウェイの姿を追うと、すでに犯人に精神を操られている彼がタン･ジアオとウー･ユーに襲いかかる。そこに現れた洗脳者の正体は意外な人物だった。

第29話　最後の夜に

タン･ジアオたちを苦しめ続けた真犯人は、自分が想いを寄せる地下アイドル、レン･ジエを自殺へと追いやった女性4人への恨みを吐露し、自分の正当性を主張する。しかし、ジョウ･ウェイが見たという夢で真相が明らかになり、真犯人はある暴挙に出る。その後、ウー･ユーは島が特殊な磁場の影響を受けていると推測。脱出する方法を思いつくが、方法を検証しようとジョウ･ウェイとともに潜った洞窟の水たまりの底で、ある人物と出会う。

第30話　（最終話）
月は再び雲の中へ

天体現象によって帰り道が開かれると知ったウー･ユー。しかし時空を転移するエネルギーは島にいる7人のうちの6人分しかなく、ウー･ユーはタン･ジアオに黙って独りその場所に残ることを決意する。海底に広がる空間にゲートが現れ、一行は次々と島を去っていく。他の全員を先に行かせ、２人きりになったタン･ジアオとウー･ユー。ウー･ユーは、タン･ジアオから自分が修理した腕時計を受け取り、彼女を送り出そうとするが…。